脳梗塞からの癒し

2018.04.01 川上樹理師

 皆さんこんにちは、私は川上樹理と言います。宣教師としてオーストラリアで10年間働いていました。

 当時、私はゴールドコーストにいました。ある日、突然私の体が動かなくなってしまいました。朝起きたら体の右半分が動きませんでした。おかしいな、どうして動かないのだろう?と思っていました。その日はたまたま他の宣教師が日本から来ていて、私がなかなか起きてこないのを心配して、ドアをノックしてくれました。そうしたら私が倒れていました。ベッドから起きようとして倒れて、そのまま体が動かなっていたのです。急いで救急車を呼び、病院で診断を受けました。医者が診断してくれた結果、脳梗塞だということがわかりました。そこで私は救急室というところで治療をうけることになりました。

 調べてもらったら、コレステロールの値が異常に高くなっていて、薬を投与されましたが、体の右側は全然動かなくなってしまいました。遺伝的にコレステロールが高くなりやすい体質だったようですが、食生活もそこまで乱れていないと思えました。そして、倒れていた時間が長かったせいで、症状が良くなく、お医者さんからは一生車いす生活だろうと言われました。私は、神様のために働いているのに、どうしてこんなことになってしまったのかと、落ち込みました。

 そのような中で、一緒にいた宣教師が私のために一生懸命祈ってくれました。「神様どうか癒してください!」また、日本の皆様にもお祈りをお願いして、教会の皆も祈ってくれました。そうすると一緒にいた宣教師が「タリタクミ!(訳すと、少女よ、あなたに言う、起きなさい!)」という聖書の言葉を神様からもらいました。
宣教師はそのみことばを聞いたときに、わたしのところに大喜びで戻ってきて、「あなた癒されるよ!あなたは癒される!ハレルヤ!!」と言ってくれました。そのことばを聞いて、私も何が何だかよくわからなかったのですが、癒されると信じました。

 そうすると、3日目に救急室から一般病棟に移されましたが、体が少し動くようになったのです。最初は、手の指と足の指がわずかに動いたかどうかでした。しかし、宣教師が「動いたよ!神様が癒してくださっていいるよ!」と励ましてくれて、自分でリハビリしてみました。そうしたら、どんどん動けるようになり、一週間で早歩きができるまでに回復したのです。そして2、3週間経った頃には走れるようになっていました。
お医者さんは、こんなに短い間に普通に動けるようになったことが信じられないようでした。神様が私を癒してくださったと感じました。

 また、私は倒れる前からオーストラリアのビザの申請をしなければならない状況でした。そのビザを取ることができれば、永住権を申請できるというおっても大切なもので、以前から準備をしていました。しかし、その申請のために健康診断書を提出する期限が迫っていました。私は、動けるようにはなっていましたが、まだ体調は全快しておらず、熱がでたりすることが多くありました。このままでは、健康診断で引っかかって、長い間準備してきたビザをとれないのではないかと、とても心配になりました。

しかし、期限迫っていたのでダメ元で病院に行って診察を受けてみました。そうすると、そのお医者さんはOKを出してくれたのです。その診断書を持って申請に行くと無事にビザをとることができ、のちには永住権もとることもできました。永住権の取得は、とても難しいもので多くの人があきらめて帰国してしまうものでした。神様は、病気から癒してくださっただけでなく、落ち込んでいた私にこのように素晴らしいことをしてくれました。

 あれから6年たちましたが、ほとんど後遺症もなく、教会で働くことができています。神様は病気を癒してくださる方であり、あらゆる逆境を乗り越えられるように助けてくれます。そんな神様に心から感謝します。